外見から価値観や生き方さえも伝わる

外見から価値観や生き方さえも伝わる

クラッシックにこそおしゃれの原理がある

先日、お仕事のついでに立ち寄った国立新美術館。
イヴ・サンローラン展が開催されていました。
撮影の許可が一部のブースのみでしたので、
ほんの一部の写真になりますが、
一際目を引いたのは60年代のファッション!
以前、母の引き出しから出てきた若かりし頃の母の写真。
その頃のファッションがとても好きで、時代は変わっても、私のおしゃれの原点はそのスタイルです。
時代を超えても良いものはいい。
寧ろ、昔の方が日本人はおしゃれだったと思うのです。
実は、日本が洋装になり、スーツを着る様になった明治の頃に、ヨーロッパも今の形になったのです。
なので、日本は決して遅れた装いではなく、
むしろ、世界でも最先端のクラッシックスーツを着こなしていたのですよ。
もちろん、量産のスーツを作る技術もなかったので、
体にピッタリ合ったフルオーダー。
今でも40-50万円はするスーツです。
(現在はほとんどがパターンオーダー)
充実した人生を送るのには、
人それぞれ定義があるのだけど、
例えば、お金だったり健康だったり、外見だったり。
そこに、「原理」がないと、
それらに対してどのようにしたら良いかが分からなくなります。
基準となる価値観だったり「理念」と言う人もいるかもしれない。
物事の基本となること。
原理がなければ、原則もできない。
もっと日本人に「衣食住」の「衣」の部分も、もう一度見つめて欲しいのです。
服装や姿勢で自身の生き方を体現している方で、
明治生まれの「白洲次郎」さんを思い出します。
志がどんなに高くても、周りに伝わる人と伝わらない人がいる。
行動で示すしか、他人に判ってもらえるのは難しい。
クラッシックを知ることで、
先人の日本人の生き方までも知ることができそうです。

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